フトアゴベビー飼育環境・脱皮・特徴まとめ日誌
「初心者でベビーを飼いたいけれど、大丈夫かな?」「飼うために、必要なものを細かいところまで知りたい!」
まるで小さな恐竜!?モンハンや恐竜好きが唸るカッコイイビジュアルでありながら、人間身溢れるキュートな表情・行動を見せてくれるトカゲ【フトアゴトカゲ】。YouTube動画を見るうちに、最初は怖かった爬虫類へのイメージが一転。「可愛い!飼いたい!」と思うようになった筆者は、生後一か月未満のフトアゴベビーを飼い「でん」と名付けました。
今回は初心者による初心者のためのフトアゴベビー完全マニュアルをご紹介します。
迎える際の、わからないことを全て解決します!
フトアゴベビー飼育環境・脱皮・特徴まとめ日誌
基本知識を身につけよう
飼育するにあたって、フトアゴの特徴をおおまかに押さえましょう。
【生息地】オーストラリア東部の森林や砂漠。
暑い気温を好み、寒いのは苦手。飼育では温度管理が重要になります。
【性格】
個体差はありますが、一般的に温厚。
迎えた一か月の『でん』は、人間を見るだけで〝びくっ!〟としてよくシェルターへ逃げるように隠れていました。(嫌われているのかも…)と私までナイーブな気持ちに。。(笑)
【生活サイクル】
昼行性。朝目覚め、夜寝る。ライトのオンオフで朝夜を認識する。
【最大全長】
49センチメートル、頭胴長23センチメートル。写真の通り、大人になると結構大きい。
【寿命】
6~8年。飼育環境次第では10年。
【カラーバリエーション】
イエロー系、レッド系、ハイポ系、トランスルーセント系、ハイカラー・オレンジ系等
【餌】
コオロギ、ワーム(ミル、ハニー、シルク)、デュビア、マウス、人口フード、野菜果物(小松菜、チンゲン菜、豆苗、オクラ、菊菜、にんじん、いんげん、かぼちゃ、サツマイモ、バナナ、りんご、みかん等)
お迎えのため購入したおすすめグッズ
(私の使用している商品や補足説明も記入)
初期費用は3万円程です。ホームセンター、Amazon、100均ショップで買い揃えました。
・ケージ…私は60センチを買いました
・ケージ台…※上からのお世話はなつきにくくなるため
・ペットシーツ…※誤飲防止のためシーツなら安心
・餌やりピンセット…※口を傷つけないよう竹製のもの
・水入れ…浅く飲みやすい高さのもの
・エサ入れ…平たい容器
・目隠しできるもの…100均のカフェカーテンとカーテンフック
・UVB保温球…ジェックスレプタイルUVB100
・バスキングライト…ジェックスサングロー
・クリップスタンド×2…ビバリア太陽NEO
・コオロギなどの昆虫
・コオロギフードなど昆虫の餌
・小松菜など野菜
・ビタミンD3配合カルシウム剤
・活餌用の衣装ケース…蓋はキリで複数穴を開け、通気性をよくする。中にコオロギフード、それをのせる皿(虫が登りやすいよう表面がざらざらして、平たい容器)、短冊状の新聞紙をくしゃっとしたもの(コオロギが隠れる)、水を含ませたキッチンペーパーを置く
・霧吹き…湿度調節や水分補給のため
・流木…こすりつけ脱皮する
・シェルター
・温度計と湿度計…もちきんは温度計と湿度計が一体になってるものを置いてます
・コオロギをカルシウム剤に絡めるための容器…残った粉を保存できるので、100均のそこの深い蓋つき瓶容器おすすめ
《冬の場合》
・夜間の保温球…ASSEUIの無発光のもの
・ヒーター
《あれば便利》
・歯ブラシ…シェルターを掃除する
迎えて間もない時こそ、大切な環境作り
100均で買ったカフェカーテンとカーテンフックでケージを目隠ししています。フトアゴは耳や目が思った以上に良く、人間の気配や視線を気にします。特に迎えたばかりのベビーは環境になれておらず、環境に過敏になりがちです。落ち着けるように餌やり以外はケージにカーテンで目隠ししています。また、本来フトアゴの天敵が鳥なので、上からのお世話を怖がりなつかなくなることもあるそうです。ケージはケージ台やラックにのせましょう。
飼育環境
ポイント
・ケージ内で温度差をつけてあげましょう。
・一日の温度管理
昼28~30℃ 夜25℃ バスキングスポット35~40℃
この温度になるようケージの大きさ、ライトのワット数を調節しましょう。
・冬はヒーターや保温球でケージ内の温度を暖かく保ちます。外出中でも温度管理を自動で行ってくれる〝サーモスタッド〟というものがあります。一人暮らしや外出が多い方もこれを備え付けておけば安心です。
・バスキングライトの下にはシェルターを置き「バスキングスポット」を作りましょう。
・円滑に脱皮させるため、ライトの当たる下に水入れを置き、湿度が下がらないようにしよう。
・最終的にケージは90センチのものが、おすすめです。ベビーの時に大きいケージだと、餌が見つけにくく不向きという話をショップの方から聞きましたが、ケージを何回も買い替えるのは経済的ではないため、私は最初のケージを60センチにしています。アダルトになって小さいケージだと、体がこすれて怪我のもとになるので様子を見ながら90センチに変えようと思っています。
フトアゴベビー飼育方法
フトアゴの成長は早いです。個体差はありますが、期間にして孵化1か月半程で体長30センチまではベビーに属します。
毎日の飼育内容は主に【食事・掃除・水替え】
エサ…毎日一日2回(コオロギ中心・野菜少し)
野菜はコオロギの前に与えます。食べなければ、コオロギを食べるだけ与えます。しかし、食べ過ぎると〝吐き戻し〟をしてしまうので、様子を見て調節してあげましょう。コオロギの大きさはフトアゴの目と目の間の長さが目安です。大きすぎると、消化不良になります。またコオロギM以降は足が消化不良の原因になることもあるため、あらかじめ足を取っておくなどの工夫も必要です。
掃除
糞は発見した時にティッシュでとりのぞいたり、ペットシーツを交換します。外敵から自分の居場所を隠すため、よくいる場所から離れて排便する習性があるります。だいたい毎日同じ場所で糞をしてくれます。
掃除を怠ると菌が繁殖し病気の原因となります。水入れ・エサ入れ・床はもちろん、シェルターや流木の掃除も定期的に行いましょう。
水替え
毎日新鮮な水に交換しましょう。ベビーが溺れてしまうことのないような水かさにしてください。
「でん」の一日の生活スタイル
朝6時に点灯、9時と17時に食事。夜21時に消灯。
ベビー脱皮は盛んな時期
ベビーの時期はとにかく頻繁に脱皮をします。
エサの量や食欲にもよりますが、常に向けている箇所があるくらいの頻度です。
脱皮の前には「出目」という奇妙な顔をします。
なぜ出目になるかというと、脱皮前に目の周りが気持ち悪くなるためだそうです。
2秒ほどで元通りになるため、発見できればラッキーです。
また、体は白くなりまるで違う個体のよう。
脱皮不全って何?
正常に脱皮が行われないことをいいます。
見た目の特徴は黒いことです。
脱皮不全を放置しておくと、不全の部分が固くなり体を締め付け、最悪ちぎれてしまうこともあります。
脱皮不全の対処
ケージ内の湿度が低いために脱皮不全になるケースが多いです。
霧吹き等をしケージ内の湿度を高く保つように工夫しましょう。
また、ぬるま湯で温浴をさせてあげると、皮がふやけスムーズに脱皮しやすくなります。
エサを与える時の注意点
●餌にビタミンD3配合のカルシウム剤をかけて与えましょう。ベビーからヤングの時期にカルシウムと紫外線が不足するとクル病になります。
●ベビー・ヤングは昆虫中心に野菜も与える。アダルトは野菜中心に昆虫はおやつ程度に与えます。
●野菜は栄養が偏らないようにバランスよく与えましょう。消化不良を防ぐため、かたい野菜はレンチンし、柔らかくし与えましょう。
●昆虫はバランスよく与える必要はありません。栄養豊富なので、コオロギさえ与えていれば間違いないでしょう。ワームや果物は栄養過多になるため、与え過ぎに注意してください。
●人口フードはゲルとペレットがあります。ゲルは粉末状で売られているものを調理する必要があります。ペレットはベビーの場合、野菜ジュースや水でふやかして与えると安全です。
【昆虫が苦手なんですが…】
もちきんが最初にぶつかった壁でした(笑)
生きた昆虫が苦手な方は冷凍・乾燥のものを。それも苦手という方は人口フードに頼るのもよいでしょう。しかし、個体によって生きた昆虫にしか食いつかないものもいます。
昆虫が苦手な方、その気持ち……よくわかります。コオロギ、ワーム、デュビア。消去法でコオロギを選び、心を鬼にしたつもりで挑みました。もちきんも最初、毎食昆虫をピンセットで与える作業が苦痛で、ナーバスになっていた時期がありました。また、先の大きな竹製ピンセットで飛んだりすり抜けたりするコオロギコオロギを掴むことに悪戦苦闘の日々でした。しかし経過とともに、コオロギに慣れ秒速のコオロギ捕獲を習得するのでありました。
【水を飲まないんです…】
ベビーの死因で一番多いのが水分不足と言われています。しかし、フトアゴはケージ内に水入り皿を入れていても、自ら飲みに行くことはなかなかないそうです。
〝じゃあ、どうしたらええんや!?〟
・スポイトで水を口元に垂らす。
・ケージの側面に水を垂らす。(動いているものに反応する為)
・昆虫や野菜にたっぷりの水をかけ、与える。
この三つで上手くいかなければ、皮膚からも水分を吸収させるように体や顔に水を霧吹きすると良いそうです。
※ただし、この方法で体温が下がり体調を崩すこともあるため、行う際は注意が必要です。
迎えた当初、水を飲ませなきゃ!と必死になっていたもちきんでしたが、たくさん水をかけた昆虫や野菜を与える事で、解決しました。
また水分補給は、もともと昆虫や野菜に含まれている水分で補えるため、餌さえ食べていればさほど神経質にならなくよいそうです。
余談ですが…
【活餌の世話も大切です】
こおろぎは一日一回水やりと掃除をしています。コオロギ飼育の際をよく耳にするのは〝コオロギが臭い〟ということですが、こまめに掃除すれば大丈夫です。また、最初に昆虫ゼリーを与えていたのですが、食いつきが悪く、ゼリー汁に死んで浮いていることが多々あり、コオロギフードに切り替えました。活餌の栄養状態はフトアゴの健康に関係してくるため、気を配りましょう。
【生後三か月は、魔の三か月】
生後三か月は〝魔の三か月〟と呼ばれています。体調管理や食事管理を配慮し、長時間家をあける外泊は控えましょう。
最後に…
ずぼらな爬虫類初心者もちきんも、ショップ・インターネット・本で情報を集めることで、フトアゴベビー飼育に安定感がでてきました。たくさんある情報と自分の体験談からベビーを育てる最低限のポイントだけをまとめました。少しでも、フトアゴを飼おうと思っている方のお役に立てれば幸いです。
皆さんも【レッツ!エンジョイ!フトアゴライフ!】
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません